富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織らが『メイドインアビス』最終話先行上映会に登壇! 裏話満載のトークに、アニメ続編についても…?!
9月24日(日)、東京・新宿ピカデリーにて、TVアニメ『メイドインアビス』の最終話(13話)先行上映イベントが行われた。『メイドインアビス』は、つくしあきひとが『WEBコミックガンマ』にて連載中の同名コミックを原作とした作品。
最終話のTV放送まで一週間を切ったタイミングで実施された今回の上映会では、富田美憂(リコ役)、伊瀬茉莉也(レグ役)、井澤詩織(ナナチ役)、小島正幸監督、山下愼平プロデューサーによるトークショウも行われた。本稿ではその模様をお伝えしていく。
本編アニメの上映終了後、まずはこの日の司会を担当する井澤が登場し、ナナチの声で「んなぁ〜お前ら大丈夫? 上昇負荷にやられてな〜い?」と場を和ませてから、登壇者を呼び込む。富田、伊瀬、小島監督、山下Pが自己紹介を終えると、現在音泉で配信中のラジオ「ラジオインアビス〜リコとナナチの探窟ラジオ〜」内で、メイドインアビスの魅力を語っているコーナー「アビス語り」の出張版が行われた。こちらは、アニメ全話を3つのパートに分け、それぞれのパート毎に見どころ・トピックスを紹介していくというもの。
まずアニメ第1-3話を振り返るパートでは、井澤が挙げたトピック『アニメ化企画の裏話!』について語られた。井澤は、2015年8月に「メイドインアビスめっちゃ面白い。超好き。ナナチ可愛い」とTweetしていたのだが、
メイドインアビスめっちゃ面白い。超好き。ナナチ可愛い(*´∀`*)
— 井澤詩織 (@shiori_izawa) August 12, 2015
実はアニメ化の企画自体は2014年冬には動き出していた、と山下Pが明かす。山下Pは原作2巻のラストでライザが初めて顔を出すシーンを見て、アニメ化したいと決めたようで、オファーされた小島監督も1巻の表紙とカラーページを見た瞬間に、受ける決断をしたとのこと。伊瀬はアニメ1話を観た際に美術の奥行きに衝撃を受けたようで、その映像を見たことで”ここに”潜っていくんだ”という覚悟が決まったと話した。
『音楽の力』と挙げた山下Pは、アニメ3話の最後で初めて流れたBGM「Made in Abyss」には上から下に降りていく音階があり、これはアビスに潜っていくことをイメージしてKevinが作曲したのではないか、というエピソードが披露された。また、OP&ED曲がアーティスト楽曲ではなくキャラクターソングが起用された理由についても触れ、アビスの世界観が複雑すぎるため、本編に関係してない人に担当いただくのは荷が重いかと思ってキャラクターに任せた、というキャストも知らなかった貴重な裏話が。OPは、役者本人の声で歌うバージョンもあったそうだが、上手すぎてキャラクターから乖離してしまうため、それぞれのキャラクターに寄せた歌声となっている。EDは「アニメ後半はストーリーが重くなるので、子どもたちの楽しげな雰囲気の方が良いのではないか」という監督の要望が採用された。
続いて第4-9話を振り返るパートでは、富田が挙げた『リコ汁』が取り上げられる。アビスの世界はご飯が美味しそうに見えるのは勿論、美術の美しさにも触れ、会場に来ていた増山美術監督に観客から拍手が送られていた。一方山下Pは、アビス内を移動する際に円形の動きをすると上昇負荷がかかってしまうことを防ぐために編み出された、水平移動が可能な『レグロープウェイ』のアイデアの素晴らしさに触れた。なお、その山下Pは、自身のイチ推しキャラであるマルルクの表情一覧が映し出された際に、大スクリーンを食い入るように見つめていた一幕もあった。そして井澤は、劇中のナレーションがライザ(CV:坂本真綾)としてのナレーションなのか、それともナレーターによるナレーションなのか気になっていたようだが、小島監督はどちらにも取られないようにお願いしていたと回答した。
最後のセクションとなった第10-13話では、『ターニングポイント』としてリコがタマウガチの毒を受ける場面が紹介された。この一連のシーンは、伊瀬がアフレコ現場で叫びの芝居を何度もやったため相当なエネルギーを使ったようだが、それを聞いていたスタッフも辛さで泣いていたそう。そんな、視聴者もスタッフサイドもメンタルが弱っているところに登場するのが、次のトピックステーマでもあるこのキャラクター。
『オイラはナナチだ!!!!』ということで、まるで救世主のようなタイミングで出てくることに井澤はプレッシャーが相当にあったことを明かし、第一声の「うるさいなぁ……」が、”つぶやき”なのか”やれやれ”の意図なのか悩んでいたことや、ナナチの特徴的な語尾をどう扱うのかに苦労したことを真剣に語った。また、最終話のラストシーンの原画はつくし先生が描かれたことが明かされた後に、『続きは…』ということで、アニメ続編についても言及がされた。
山下Pは「Blu-ray&DVD BOXが発売されますが、これは皆さんに一気にまとめて観てほしいという思いで制作しています。海外・配信の評判も良いので、皆さまのBOX1票のお力を頂いて続編を作りたいと思っています」と意気込み、それを受けて小島監督からも「スタッフ一同原作が好きで、物語はまだ全然完結していないので、これからも作っていきたいと思っています」とアニメ続編を期待させるコメントが述べられ、イベントは幕を下ろした。
最後に、『メイドインアビス』からの告知情報をおさらいしよう。
●オリジナルサウンドトラック 発売中!
Kevin Penkinによる珠玉のアビスサウンドがこの1枚に!
価格:3,000円+税
CD2枚組、アニメ描き下ろしジャケット仕様
●「メイドインアビス」Blu-ray&DVD BOX上巻発売記念イベント開催決定!
『メイドインアビス』Blu-ray&DVD BOX 上巻の発売を記念して、AKIHABARAゲーマーズ本店にて、小島正幸監督とリコ役の富田美憂、そして原作者のつくしあきひと先生によるトーク&お渡し会イベントが開催される。
日時:2017年10月9日(月・祝)
場所:AKIHABARAゲーマーズ本店6Fイベントスペース
開始時間:19:00
登壇者:小島正幸監督、富田美憂(リコ役)、つくしあきひと(原作)
参加条件:ゲーマーズ対象店舗で対象商品を全額内金にて予約した方に先着で参加券を配布。
対象商品:2017年10月25日(水)発売「メイドインアビス」上巻
【Blu-ray BOX】18,000円(本体)+税
【DVD BOX】16,000円(本体)+税
●「メイドインアビス」オンリーショップin深界四層 アニメイト横浜 開催決定!
期間:2017年10月24日(火)~11月12日(日)
場所:アニメイト横浜 深界四層(4F)オンリーショップスペース
展示予定:キャスト直筆サイン入りキャラクタースタンディ、つくしあきひと先生の複製原画ギャラリー、アニメ複製原画、アニメ設定資料、アフレコ台本、場面写真パネルなど
10月29日(日)には、オンリーショップイベント「井澤詩織のナナチのアジトへようこそ」も開催。
1回目:12:00より、2回目:14:00より
参加方法:10月24日(火)よりオンリーショップ会場にて関連商品を購入・予約(内金2,000円以上)した方に、先着でお渡し会の参加券を配布。
イベント当日は井澤詩織による、フェア特典の特製ブロマイドお渡し会が行われる。
●ラジオCD「ラジオインアビス 〜リコとナナチの探窟ラジオ〜」発売決定!
TVアニメ『メイドインアビス』の魅力を、リコ役の富田美憂、ナナチ役の井澤詩織の2人が語りつくすラジオ番組が待望のラジオCD化。第1回〜第9回配信分に加えて、原作のつくしあきひと先生をゲストに迎えた録りおろしラジオも収録される。
発売日:2017年11月29日(水)
価格:3,000円+税
■TVアニメ『メイドインアビス』
▼スタッフ
原作:つくしあきひと(竹書房「WEBコミックガンマ」)
監督:小島正幸
副監督:垪和等
シリーズ構成:倉田英之
脚本:倉田英之、小柳啓伍
キャラクターデザイン:黄瀬和哉
生物デザイン:吉成鋼
プロップデザイン:高倉武史
美術監督:増山修
美術設定:西俊樹
色彩設計:山下宮緒
撮影監督:江間常高(T2 studio)
編集:黒澤雅之
音響監督:山田陽
音楽:Kevin Penkin
音楽制作:IRMA LA DOUCE
音楽制作協力:KADOKAWA
アニメーション制作:キネマシトラス
▼出演
リコ:富田美憂、レグ:伊瀬茉莉也、ナナチ:井澤詩織
ナット:田村睦心、シギー:沼倉愛美、キウイ:塙愛美、ジルオ:村田太志、ミーティ:喜多村英梨
ライザ:坂本真綾
(c) 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会
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